オタクとしてこれだけは言っておきたい

オタクが結婚するまでのなんやかんや。

第八話 オタクはなぜ結婚したかったのか

では、そもそも、なぜ結婚したかったのか。

いろいろ理由はある。

①結婚するのが「普通」だと思っていた。
特になんの疑問も持たず、結婚するものと思っていた。
結婚しない人生とかは想定して生きてこなかったので、暗雲立ち込めた時めちゃくちゃ考えた。
一人で生きていくとしたらこのまま関東にいたほつがいいのか実家に帰ったほうがいいのか、とかも考えた。

②一人っ子だったので、親が死んだら一人になる。
これは結構デカイ。
今は両親とも健在だけれど、3年後、5年後もそうとは限らない。そうなったときわたしの「家族」は消滅し、「わたし」一人になる。これは結構怖かった。
誰にも頼れない。相談する相手もいないかもしれない。

③5年後、10年後の自分の生活。
今は楽しくオタクライフを満喫し、友達もたくさんいるが、5年後は?
もし、オタク友達もみんな結婚したとなると、今のようには遊べなくなるし、子供が産まれたりすれば遊ぶことすら難しくなることもあるだろう。
そうしたらオタクライフそのものも楽しみが半減する…。

④安心したかった。
結婚してるというステータス自体への憧れもあった。
会社、親、友人にも、結婚しないの?と聞かれることはなくなる。
もちろん結婚したらしたでいろいろ言われることもあるが、私は当時うまくいかないことに相当自信をなくしていたので、親からの「お前は何故結婚できないんだ周りはみんな結婚しているのにお前は高望みしているからだ」的プレッシャーに耐えきれなかったというのもある。離れて暮らしていてよかったと心の底から思った時期でもある。実家で毎日この攻撃くらったら本気で精神を病むと思った(割と追い詰められていた)。



オタクライフは楽しい。
担当。推しさん。みんな大好き。
お金もいっぱいかけたい。
友達と遊ぶのも楽しい。

辛いことがあっても、推しのブログを見て元気になったりすることがある。
でも、辛いことがあったとき、推しに相談に乗ってもらうことはできない。
推しと結婚できるわけではない。

そういう時に支えてくれる友達も、
結婚したら旦那様や子供優先になるだろう。
それは当たり前のことだ。

どんなにタレントに顔を覚えてもらっても
どんなに担当にファンサを貰っても
お家に帰ったら1人。

一度、事故にあったことがある。重症ではなかったけれど、頭を打ち、縫ったりはした。
病院の先生に、もし帰宅するなら、頭を打ってるので1人では危険だから、誰か一緒にいてくれる人はいますか?と聞かれた。
そんな人は私には誰もいなかった。
(結局次の日母親が飛行機で来てくれたし、友人も慌てて駆けつけてくれたが)
このとき、私って独りなんだな。と強く思った記憶がある。


暗い話になってしまった。


ちなみに、今の旦那が婚約指輪を買ってくれることになって選びに行く日に、根岸くんの舞台挨拶がかぶって、久しぶりのイベントだったため、そりゃもう悩んだことがありましたが、
「根岸くんが私と結婚してくれるわけではない、私に婚約指輪を買ってくれるわけではない」
と、3回くらい唱えて、諦めました。
ぺろ。

第七話 オタク、婚活やめるってよ

というわけで、ほんとに悲しいかなモテないので、告白されることとかもなく、
3回くらいデートして終わり、がいいところかな。

途中、紹介された人とまずは付き合ってみることに。

 


いやーーーーーーーーーーーーーーーーだめだったわ(素)

ここで私が学習したのは
・生理的に無理、は本当に無理。
・自虐的な男は無理
の2点でした。以上。

そういえば黒歴史2として、好きなひともちょっといたんだけど、
そこまで深みにはまらなかったのだけどこれもまたダメでした。
って軽く書いてるけど落ち込みましたよ。
ほんと、好きな人には好かれないんだなー私ってダメなんだなーって。
ただ、このとき決定的に違ったのは、婚活で知り合った別の人と何度かデートしてたこと。
もし、好きな人に振られたら、その知り合った人と付き合う前提で会おうと思ってた。
ちょっと正攻法ではないんだけど、そこはどちらともまだ付き合ってなかったってことで許してください。

さて、付き合うことになったのですが。
ここで一つ新たな発見があって。

私、そもそも「結婚がしたい」って人だったから、ある程度まともな人で職もあれば
まあまあ大丈夫だろう!って最初思ってたんですよ。
で、婚活の過程で、こういう人は無理だなとかが見えてきて。
でも、書いたように、「そうじゃないひと」なら平気だろう!好きになれるだろう!と思ってた。

このとき付き合ったひと、何にも悪いところなかったんですよ。
顔も、スタイルも、職業も同業で理解できたし、優しいし、いろんなところ連れてってくれたり、
確かお兄さんもいて長男じゃないし(笑)、束縛とかもされず・・・
趣味は旅行やスノボ、サッカー観戦などとてもまとも・・・

そう。
真っ当すぎた(白目)。

私本当にコンプレックスが一つあって
旅行とかスポーツとかカメラとかテニスとか、
わりと一般的に趣味として人口が多いジャンルのことに
一切興味がないんですよ!
だから、真っ当すぎて全然意味が分からないんですよ!

リアの人ですよ!

全然悪くないのに
まったく興味が持てない・・・。
全然悪くないのに
まったく気持ちが動かない・・・。
(つまり拒絶するようなところもない)

困った。
これで断ったら確実に私が悪者だ。
しかし全然楽しくない!困った!

すごい悩みました。ほんとに。
何がダメだったの?って聞かれたら今でも答えられない。
「一緒にいても全然楽しくない」しか理由がないの。
今まで会った人たちよりは何倍もまともな人で条件は悪くないはずなのに・・・

でも友達が「大丈夫!その人じゃなくてもまだ先が絶対あるよ!」と言ってくれ、お別れを決意。

お別れもさらっとしたものでした。(相手も私に執着なかった)
さらっとメールだけでさよならしたの初めてでした。


なにも悪くなかったのに、だめだった。
会うのめんどくさいなーって思うくらいならまだしも、
部屋に入れたくないなあとか思ってしまった。
自信をなくしましたね。
自分の好きなひとじゃないと私は付き合えないのか!?
でも好きなひとにはもう連続で振られているし。
もうお先真っ暗なのでは・・・と。


好きの気持ちがないと付き合えない派がオタクには割と多い気がしていて。
暇だから付き合ってみるとか
好きじゃないけど付き合ってみるとか
条件いいから付き合ってみるとか
そういうタイプの人少ない気がする。

逆にいうと、それくらい、50%くらいしかない気持ちでも付き合えるのなら、
入口がどーんと広がるよね。
100%じゃないとだめです!と入口で閉じてしまわずに
まあ50%なら通ってもいいですよ、っていう状態なのだから。
それで行ける人って、もしかすると見合いとかで、スッと結婚できちゃう人なのかも・・・

女子も働けるようになって自由が広がって
昔みたいに結婚は絶対しなきゃいけないみたいな風潮はなくなってて
一人でも生きていけるような(生活は苦しくとも)時代になって
選べる仕事や、選択肢が広がって、
見合いなんて何それって、恋愛至上主義みたいな世の中になって
だけど、見合いで結婚が多かった時代が必ずしも不幸せだったわけではないと思うんだよね。
うちの両親見合いだし。

でもダメだった。
これって結局本当に諦めるか、妥協するか、腹くくるか、
それができるかできないかって個人差だと思う。
私はできなかった。

 

なので、諦めた。
婚活やめた。
ゆるゆるとオタクに戻ろうって。
私はそういう50%で結婚できるタイプじゃないと悟ったのでした。

第六話 オタクはね、忙しいんだよ

彼氏が途切れない女。
モテる女。
彼女たちの共通点ってなんだろな。
そんなことを考える。
何がいけないのかなー、私は。

ハウツー本は世の中にたくさん出ていて、
愛される女になる方法とか。

でも、できることを実践しても、効果があるかって言われると、はて?

で、また困ったことに、それらの本ってオタクを想定してないんだよね。
普通の女子に向けて作っている気がしてならない。
日本こんなにオタクで経済回ってるというのに。

友人と話していて、こう言われたことがある。
「大学時代から、結婚する!と目標にしている子たちとは使っている時間が違う」
私、すごくハッとした。

そう。
時間はどの人間にも平等。
1日は24時間。
その1日を、「恋愛」に使っている人と、「オタク」に使っている人は、
生活がそもそも違う!かけられる労力も違う!
毎日いい男いないかなって探して、いい男がいればきちんと仕掛けることが日常茶飯事になっている人と、
同じ土俵で戦えるわけない!

アンテナの張り方も違うし考え方も違うし生活リズムもたぶん違うんじゃないかな。

毎日「恋愛」に使っているひとはもちろん経験値も高いからレベルもぐんぐんあがってく。
容姿とか関係ないよ、レベルが上がってくんだもんそりゃ強いよ。すごいよ。
オタクは、オタクという楽しい(本当に楽しいよね・・・)ことに時間を使ってるから、
恋愛に使える時間はやっぱりそういう人たちに比べると少なくなってしまう。
その差はなかなか埋められるものじゃない。経験の差。

しかも社会人になると学生に比べて自由になる時間が少なくなる。
会社終えて、早い時間に帰れたとして、何をする?
私は推しの出てたドラマ見たり、録りためた歌番組とか見たいよ!
でもそれじゃきっとダメだったんだな・・・。


男に媚び売る嫌な女!とか、ありがちなフレーズだけど、
私には狩猟民族に思えてきたのでした。悪い意味ではなく。

そういえば好きな人が居た頃は、仕事から帰っても彼のことばかり考えていた。
黒歴史

じゃあオタク辞めればいいのか!って言われるとそれはまた別問題だよ。
オタクってやめようとおもってやめられるものではないと思うし
やめられるならとっくにやめてると思う(笑)
飽きる、とかならわかるけども。

ジャニーズが好きだった頃、母親には散々やめろと言われた。
そんなことやってるから彼氏ができないんだって。
ジャニーズは恋愛対象じゃないよ!趣味だよ!って言ったけどわかってもらえなかった。
だいたいオタクやめたら私に何の楽しみが残るんだよ!とか思ってた。
実際そこまで極論の話じゃないと思うし、何か悲しいことがあったときのために
現実逃避としてもとっても重要なものだと思う、オタク。

だから、きっと、「程度」の問題なんだなと。
コンサート全ステとか舞台全通とか
楽しいと思うし、それはすごくよくわかるし、

それが「ダメ」なんじゃなくて、それには「犠牲」もついてくるっていうこと。
お金と時間というものを消費して我らはオタクしてるんです。
でも実際現場にはオタク女子しかいないわけでそこに出会いはないわけで・・・
(男女共ファンが多いような現場もありますが)
自分はすごく楽しいけど休日や空いてる時間がすべてそこに注がれるわけで。

 

オタクを今まで通り好きなだけやりながら彼氏もゲット!
などという素敵なことは現実には起こり得ない(というか起こる確率が低い)だろうということ。
だって時間とお金は確実に削られるもの。

そして彼氏を作るにもお金と時間は必要になるものです・・・
全部奢ってくれる人ならいいけどね・・・

ちなみに婚活してる間削ったオタク活動のせいで、ストレスはたまりました(笑)
でもいい勉強になったなーと思います。

そして、彼氏ができたとしてもどっちみちオタクできる時間は減るので、
そのためのまあいい準備期間になった、ような、気も、する、ような?

 

 

それに何より、オタク辞めて結婚できても負けた気がして癪だった(笑)

絶対現役でオタクしながら結婚してやる!と誓ったのでした。

 

第五話 オタクの容姿とファッション

なんていろいろ偉そうなこと書きましたが、
私あんまりうまくいかなかったのですよ。
悟ったからいろいろ書いてるわけで(笑)

うまくいかないことが続くと、凹む。
こんなに頑張ってるのにって。
好きなひとに振られたことを思い出したりもしてね。
私一生一人なんじゃないかとかね。

道行くカップルがうらやましくてしょうがない。
友達の結婚報告を喜べないなんてこともあった。

大学から付き合って3,4年働いたら結婚。なんて、
すごく順調そうに見えるカップルさんたちに至っては羨ましくて仕方なかった。
その人たちは、こんなに苦しい思いして婚活しなくても結婚できるんだって。

私母親に言われて衝撃だったんだけど
「あんたがもっと可愛かったらとっくに結婚できてる」
って言われたことがあるの。

おい。
ママさんよ。
私の半分はお前の遺伝子だからな?

って言い返さなかったことを後悔してるけど、その時は後で泣いたような気もする。

うちのママさんは割と毒舌なので、
「彼氏が不細工のほうが女の子は可愛く見えていいわよね」とか平気で言うので(笑)

 

さて何の話かというと、
じゃあ、結婚に容姿は関係あるのか!?ってことです。

私もすごく悩んだ。

なんで私は北川景子じゃないんだろう。

いやちょっと違うけど。

でもさ、顔じゃないよやっぱり!
だって道行くカップル、美男美女ばかりですか!?
いや、男はまあいいや、女の子だけに焦点絞ってもさ、
美女や可愛い子ばかりがカップルじゃないでしょ!?

おっと?みたいなことだってあるわけじゃん!(暴言)

可愛いとか綺麗、に越したことはないけど、
相手の好みかどうかとか、
ぶっちゃけ許容範囲くらいに滑り込みできれば問題ないと思っている。
思いたい。(素)

日本だけかわからないけど、男子より女子のほうが圧倒的に美意識高いしおしゃれだよね。
化粧もできるし髪型もいっぱい変えられるし。
服装のアイテムも男子より幅広いよね。
だから、女子って伸びしろいっぱいあると思うし
雰囲気可愛いとかちょこっとは作れるし
男子なんかより全然努力してる!みんな努力してるよ!

かわいいなーと思ってたスウェットワンピを店で見てたら、「部屋着じゃん」と言われたり
お気に入りのロングスカートを履いたら「おばさんが着てるやつ?」と言われたりすると
ぶん殴りたくなりますよね。(実話)

でも、本当の話、服装は、無難なほうが敷居は低めなのかもとは思います。
ダサいとかはあんまり男子には伝わらないから、ダサくても問題ないのかもしれない。
私こういう服が好き!みたいなポリシーは付き合う前なら捨ててもいいような気がする。
付き合ってから徐々に出していけばいいし、なんなら、女友達と遊ぶときは自由にして
彼と会うときはふっつーの服着ててもいいような気がするし。
男子が思うかわいいってなんかダサくて安易だし(暴言)
アパレルのおにーさんとか、そういうきちんとおしゃれに携わってるひととか、
本人がすごくこだわってる場合は別だと思うけどね。

話が逸れた!


だから、顔がかわいいとかかわいくないとかそういうのは、なんかあんまり関係ないんですよ。

可愛くなりたいけど!


宮崎あおいが好きな男子だって桐谷美玲に告白されたら付き合うだろうし。
・・・例えが良くなかったか。
多部未華子が可愛い派がいれば、北川景子が可愛い派もいるでしょうよ。


私は手越祐也くんのことが大好きだけど旦那の目は糸のようだよ。(暴言)

 

だいたい、壁ドンと頭ぽんぽんは、(イケメンに限る)って必ず書いてほしい!

 

今回は暴言多めでお送りしました。

第四話 オタクの婚活スタート(会ってみよう編)

ところで、オタクと遊ぶのって楽しくないですか?
私は楽しい。
そりゃもう楽しい。
イベントも握手会もコンサートも好きだけど、オタクと遊ぶの楽しい。

オタクでいると、120%楽しいの状態を知ってるわけですよ。

でもね。
知り合って間もない(出会った)人と、120%楽しい!の状態になるわけないんですよ。

オタクは、常に楽しいことを見つけて参加して生きてるから、
20%くらいしか楽しくないこと、しかも面倒なことなら、なんかやる気しない。
私もしない。
なんかつまんねーなってなる。
実際デートがつまんなすぎて、早めに切り上げて、オタクの飲み会に途中参加したこともある。

なんだけど、なんだけど!
つまんなくても行くことに意味はあると私は思ってて。
本当につまらなくてもう二度と会いたくないなら次は会わなきゃいいんだもの。
1日は我慢してもよいかなって思うんですね。
それは、第二話でも言ったけど、ブランクが空くから。
男の人と二人で出かけるときってどうだっけっていう、なんとなくの雰囲気思い出すくらいのそれくらいの価値はある!

これは私の偏見かもしれないけど、話の面白い男の人って、だいたい彼女いる(笑)!
やっぱりモテるんだと思うんだよね。
だから、そういう婚活とかで出会うひとが話面白いかって言われたらそうでもないような気がする。

プラス、女子って生き物は話すことが大好きだから、とにかく面白い人が多い。
オタクなら濃い生活してたりするから、尚更面白い人がいたりする。
それに慣れてしまうと、本当に普通の会話がつまんなくなる(笑)。
で、人見知り×人見知りなんて場合には、そりゃあなんかつまんなく思えるわけですよ。
だから、「つまんなかった」って切り捨てるのはもしかしたら勿体ないかも?と思う。
すごく嫌な面があったとかなら別なんだけど。


で、もう一つあって、これすごく大事だと思ってるんだけど、
もし「無いな」って思ったら、
「何が」原因で「無いな」って思うのかがわかるんだよね。

婚活してるとき、彼氏が欲しいとき
「こういう人がいい」って具体的に言える人って少ないと思うし私もそうだった。
優しい人がいいのか?
真面目な人がいいのか?
ユーモアのある人がいいのか?
なんか、それって具体的に出てこないんですよね。
近くに好きな人がいるとちょっとはっきりするのだけど。
よく、優しい人が好きとかいうけど、でも人って最低限は優しかったりするし、
人に気を使えるずば抜けて優しい人ってモテるからやっぱり彼女いるよ。
じゃあどういうのがいいのかっていうと、
「嫌なこと」の反対を探せばいいんじゃないかって。

他人と会ってると、
「こういうところは嫌だな」っていうのがあったりする。
それって結構大事なことで。
誰しも「これは許せない」ってことは絶対あると思うんだよ。
それは些細なことかもしれないし、大きなことかもしれない。
でもそれってデートしてみたりしないと「気づく」ことすらなかったりする。
タバコを吸う人は嫌だ、でもいいし
箸の持ち方がおかしい人は嫌だ、でもいい。
なんでもいい。
具体的なビジョンがあったほうが、焦点を絞れるから。

数打ちゃ当たるの考え方嫌いじゃないけど、効率は悪いよね。

その時は、「こういう人がいいからこういう人を紹介してもらおう」とか
「こういう人が居なさそうな場で探してみよう」とか少し的を絞ることができると思うんです。

 


ちなみに私はボディタッチの激しいタイプは嫌いです(きっぱり)

第三話 オタクの婚活スタート(合コン編)

さて、そんな感じで、恋に破れた私ですが、時間は待っちゃくれない。
私は当時、寮に住んでまして、でも期限があって。30歳までしか居られない規定で。
私さすがにその頃は結婚してるだろうとナメてかかってたもんだから、まあ焦る焦る。
せっかくできた好きな人にも振られたしね、こりゃいかんってなるわけですよ。

というわけで、ここで本当に真剣に危機感を感じた。27か28くらいかなあ。
そこから、友人の紹介、合コン、婚活パーティ、婚活系合コン、親の紹介とか
なんかいろいろやった。
当時街コンはまだ流行ってなかったのと、結婚相談所はお金をかける勇気がなくてやってなかったけど。

私は期限を決めた。まずは1年頑張ってみよう。
オタクを制限してもいい、まずは婚活してみよう。
それでだめだったら諦めよう。
そう思って、まずはスケジュールを少しずつ空けた。

私もそうなんだけど、私の周りのオタクは、
1か月先まで予定がいっぱい。という人がとにかく多い。
コンサートや舞台やイベントがなくても、オタ友と遊んだりするから。
だいたい、オタクってオタクごとにはフットワーク軽いんですよね。

で、そこに、空いてる休日が1日あったとして、そこに合コンを入れても意味ないんですよ。
だって、合コンで、もしいい人に会って、次いつ会える?って聞かれたときに
「来月の○日か○日なら!」
とか言われたら、は?ってなりますよ。
おいおいどんだけ忙しいんだよって。俺と会う時間あるのって。
いや、実際忙しいんだけどね。私も今も現在進行形で忙しいけど。
だから、そういう「何にもないオフ」を意図的にとっておいたほうがいいです。
で、もし暇になったらオタクと遊べばいいんですよ(笑)
もしくは、なんか舞台とか当日券で行けばいいよ!

いくつか予定を空けておいたほうが、相手に合わせやすい。
男の人も、平日でもいいよ!という場合もあるけど、こんな時代だから、
残業で平日はつぶれます、みたいな人も多いと思うんだよね。
いくら自分が空いていてもね。
私の場合は平日もだいたい忙しかったから、土日空けるしかなかった。

で、合コンとかって言っても、社交辞令も含まれてたりするし、
実際会えたりするのってそのうちのほんとに1人とか2人とか。
たまに全然会えずに終わったりすることもある。

この間携帯の電話帳の同期に失敗して二重になってしまって、地道に1件ずつ消してたんだけど、
絶対思い出せない人とかいるもんな。たぶん合コンで知り合った人なんだろうけど。

なので、まあ合コンでうまくいかなくてもそんな落ち込む必要はないかなって思います。

 


お前がモテないだけだろうがよって突っ込みはやめてください。

 

 

で、合コンって絶対向き不向きがあるよねー!
私全然向いてない人間です。コミュ障だし。
知らないひとと話すのが苦手なんだよ。

 

オタクってさ、初対面でも打ち解けられたりするじゃん、
それって共通の話題があるからなんだよね。

だいたい分かり合える部分があったりするんだけど、
そうじゃない人って何話してんの?ってなってなんか会話に困ったりする。
だからすごい疲れる。
顔がめっちゃかわいいとかだったらそんなこと気にしなくても男子がちやほやしてくれるかもしれないけどもうそれは無理じゃん。

 

あー私って思ったよりコミュ障なんだなってこのときすごく思いました。

 

どこかの本に「アンサンブルニットにフレアスカートでゆる巻きの髪型にしてたらとりあえず彼氏できる」って書いてあったけど嘘つくなよ!!!!

 

 

 

 

第二話 オタクと恋

このときのことを知ってる友人もまだ何人かいるが、そりゃあまあ病んでるレベルで好きだった。

ほんとにその人のことが好きすぎて、世界=彼 くらいのレベルで好きだった。

だけどまあこれまたほんとに面白いくらいに、彼は私に興味がなかった(笑)。

やること全部やったしもうここでは言いたくないくらいろいろやった。

このときもう20代も後半だったけどそれでも若気の至りと言いたいくらいの酷い有様で好きだった。

結局1年くらい好きで、だめで、告白も2、3回したような気がするけど、全然ダメだった。

ダメで、もう死にたいみたいな感じだった。毎日。

今思うとバカバカしいけど、当時は本気でそう思ってた。

楽しいオタク活動もめんどくさくなるくらい好きだったんだけど、振られて、もうなんか何にもない気分になった。

私には何もない、愛してくれる人もいない、私は一人だ、とかこうやって書くと陳腐だけどほんとに思ってたから仕方ない。

すごい病んでた。

 

 

さて。

久しぶりに現れた好きな人と言えば。

ドラマかなんかでは最近よく見るけれど、モテないアラサーが突如恋に落ちる~的な展開。

ドラマ通りならばこれが成就するはずなんだけどまあ現実そんなに甘くないよね。

全然だめだよね。

もし振られたりしたときに、結局近くにいる幼馴染が大切な人だと気づいて~とか、ドラマではあったりするけど、まあ無いよね。

現実だからね。全然無いよね。そりゃそうだわ。

っていうか幼馴染居なかったわ。

 

 

私は思った。

大学受験のためにあんなに必至に勉強した英語も数学も今は全然覚えてない。

こんなにもブランクが空いた「恋愛」というジャンルを、突然成就させるなんてそもそも無茶だったのだと。

勉強と一緒で、恋愛だって遠ざかれば遠ざかる分、忘れていくんだよ!

好きな人にどうアプローチするのか、どうやって距離を詰めるのか。

学生だった頃と社会人になった今では全然違うし同じことは通用しない。

だって大人になってしまってるんだもの。

チケット見ただけで横アリのどの席のことかわかったり

当落確認番号を1分間に数十回かけられるようになったり

シルエットだけで担当の姿がわかるようになっても

両想いになるための勉強なんてしてないんですよ、そうですよ。

そりゃうまくいかねえよ。

 

そう、一つ言いたい。

ブランクは、空けないほうが絶対にいい。

これは本当にそう思う。

どんなに昔できてたことでも、今同じようにできるとは限らない。

やってないことはどんどん忘れていくし、

見失った情熱は暴発する。

 

この時のことは私、黒歴史と呼んでいます。